試合前に円陣を組む日本代表 |
これは、ワールドカップ2014グループリーグ初戦のコートジボワール戦のことだ。
多くの解説者やジャーナリストがこのコートジボワール戦の敗戦が今大会の行く末を左右したと語っている。
初戦のコートジボワール戦、そのとき日本代表に何が起こっていたのか。
今大会の日本代表の戦いぶりには、疑問を残したままになっているサポーターも多くいることだろう。
結論から言えば、監督も含めチームの意識がバラバラになっていたということだ。
自分たちのサッカーを追求して形に拘った前線の選手達とザッケローニ監督、形よりもとにかく結果を最優先に考えた守備陣との間でチームの意識はバラバラになってしまった。前線の選手達は、自分たちが築き上げてきた主導権を握り相手を崩すという形に拘り、ワールドカップの舞台では極めて難易度の高いミッションを実行しようとした。
しかし、ボランチから後ろの選手達はワールドカップの空気に呑まれたのか、初戦だから慎重に
なってしまったのか、引いてブロックを作りゴール中央を固める方向性にシフトした。
様子を見ていたザッケローニ監督は迷った末に前線の選手達と同じ方向性に舵を切ったが、結果的に同じ形での2失点を喫してコートジボワール戦に敗れてしまった。
初戦のコートジボワール戦を落とした後、日本代表の選手達が「自分たちのサッカー」と何度も口にしていたのはチーム内の意識を統一しようとしていたと思われる。
そして、前線の選手達の方向性で意識を統一させて第2戦以降を臨んだが、今度はザッケローニ監督が結果に拘るあまり、「自分たちのサッカー」の形を見失ってしまった。
今大会ワールドカップ2014で起きた出来事は、8年前のワールドカップ2006のときと非常に似ている。
日本代表は、なぜ8年前とまた同じ過ちを犯してしまったのだろうか。
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